ローリング・ストーンズ/ア・ビガー・バン・ツアー2006

The Rolling Stones/A Bigger Bang Tour 2006

2006年3月29日(水)[札幌ドーム]

       

01 Jumpin' Jack Flash ジャンピン・ジャック・フラッシュ
02 It's Only Rock'n Roll (But I Like It) イッツ・オンリー・ロックン・ロール
03 Let's Spend The Night Together 夜をぶっとばせ!
04 Oh No Not You Again Oh No、ノット・ユー・アゲイン
05 Angie 悲しみのアンジー
06 Rain Fall Down レイン・フォール・ダウン
07 Bitch ビッチ
08 Midnight Rambler ミッドナイト・ランブラー
09 Tumblin' Dice ダイスをころがせ
10 This Place Is Empty 虚しい気持ち
11 Happy ハッピー
12 Miss You ミス・ユー
13 Rough Justice ラフ・ジャスティス
14 Start Me Up スタート・ミー・アップ
15 Honky Tonk Women ホンキー・トンク・ウーマン
16 Sympathy For The Devil 悪魔を憐れむ歌
17 Paint It Black ペイント・イット・ブラック
18 Brown Sugar ブラウン・シュガー
アンコール
19 You Can't Always Get What You Want 無情の世界
20 (I Can't Get No) Statisfaction サティスファクション
※★印はB-Stageで演奏
やったぁー! ついにストーンズ札幌上陸!

ってか、日本に来ること自体、そんなに無かったのに、こうも簡単に札幌まで来るとは!
水曜日開催ということもあってか、チケットが全然、サバけず、困っていたらしいですね。
そして直前になって、18000円のチケットが某CDショップで、タダでバラまかれるという暴挙に出ましたが、
私のように、素直に18000円で購入し、しかもスタンド席という不条理には納得がいきませんでした。
(しかも開催日前日に友人から、「チケットあるけど、タダでいらない?」と電話が来た・・・)

まぁ無理矢理にでも、客席を埋めたのは正解だったのかもしれませんがね。。。

開演19時で、19時になって始まったのは前座のバンド。
リッチー・コッツェンが前座だったのですが、これは可哀想でしたね。
もうリッチー・コッツェンは単独で日本公演できるぐらいの力があるのに、こういう前座とは・・・。

約30分、リッチー・コッツェンは5曲程度の熱演を繰り広げましたが、
正直言って、あまり熱心に聴いている人はおらず、終わってしまいました。
そして私たちはここから約45分の間、待たなければならなかったのです・・・。

何度も観客をジラすかのような演出があり、客席が何度も沸くのですが、一向に始まらず・・・。
で、始まったのは20時20分、そこからはノンストップの約2時間のステージでした。

「ホントにコイツらは還暦過ぎた、お爺ちゃんなのか?」と質問したくなるほど、
猛烈なパワーとエネルギーを放出しまくる、実にアクティヴで若々しいステージで、とにかく派手(笑)。

冒頭のJumpin' Jack Flash(ジャンピン・ジャック・フラッシュ)が始まった途端、
思わずゾクッとするような、ひじょうに鋭利な空気が漂い、ドーム内の空気が変わりましたね。
但し、今回、強く意識したのは、ドームの音響がとにかく悪いことで、残響が酷かったですね。
特に最初の2、3曲は残響が酷くって、よォーく聴かないと、何の曲をやっているのか分からないぐらい。

とにかく音がグチャグチャで、残響に酔ってしまうのではないかと思えるぐらいでしたね。

今回はとにかくミックが元気で、冒頭の3曲で観客を煽る煽る。
そしたらアリーナ席は大盛り上がりの模様で、スタンド席から見ていても、あっちに行きたかったなぁ。

そして意外にもAngie(悲しみのアンジー)をやりました。
これ、毎回、演奏する曲とはお約束化されていませんので、敢えて札幌だからやったのかもしれませんね。
そして、予想外のBitch(ビッチ)! うーん、このホーンが織り成すワガママなサウンドが最高!

延々とジャム・セッションが続くMidnight Rambler(ミッドナイト・ランブラー)も良かったですけど、
個人的にここはGimmie Shelter(ギミー・シェルター)が聴きたかったなぁ。これは日替わり曲でした。

キースがメイン・ヴォーカルをとる曲がThis Place Is Empty(虚しい気持ち)から2曲が続き、
Happy(ハッピー)では演奏しながらメイン・ステージごと移動するという発想で、B-Stageへ。
アリーナ席は相変わらずの大盛り上がりで、ステージが移動するのを追うように、お祭り状態。

特にStart Me Up(スタート・ミー・アップ)は盛り上がりましたね。
ミックも一緒に「やってくれ!」とオーバー・アクションで盛り上げ、客席と見事に一体化!

Honky Tonk Women(ホンキー・トンク・ウーマン)は演奏しながら、メイン・ステージを元に戻し、
フィニッシュは黒魔術メドレー。特にSympathy For The Devil(悪魔を憐れむ歌)はカッコ良かったですねぇ!
ラストのBrown Sugar(ブラウン・シュガー)は、ミックと一緒になってキースもステージを縦横無尽に走ります。
ミックに至っては、観客席の手前まで降りてきて、歌いながら最前列の客と握手しまくる大サービス。
オマケにステージ横に映し出されるスクリーンに「一緒に映ろうぜ!」とばかり、観客と一緒にポーズ。

これだもん、アリーナ席の人たちは最高に楽しかったでしょうね(←結構、ひがんでます)。

アンコールはお決まりのパターンでしたが、
「イッショニウタッテェ!」なんてミックが日本語で言い、You Can't Always Get What You Want(無情の世界)の
サビの部分を客席に歌わせようとフリましたが、これはさすがに冒険でしたね(笑)。なんとも軟弱な声(笑)。

あれはほとんど人が曲自体を知らない空気が漂っていましたね。

そして最後はお約束の(I Can't Get No) Statisfaction(サティスファクション)で終わり。
終わったのは22時20分という、札幌ではバスなんかは大多数が終便が出た後の時間という遅さ(笑)。

しっかし、あんなに盛り上がるんだったら、アリーナ席に行きたかったなぁ。
正直、アリーナ席とスタンド席の温度差があり過ぎて、アリーナ席が羨ましかったですね。
しかもスタンド席は通路とかで見ていても、何も注意されない状態で、移りたい放題。
チケットは18000円、15000円、9000円と設定されており、さすがにあそこまで無法地帯だと、
18000円払って、スタンド席に割り振られたことが納得し難いものがあります(苦笑)。
(おそらく9000円のチケットで入って、18000円のスタンド席で見ていた人も多数、いたはず・・・)

そんなんなら、もっとチケットの価格設定を安くして欲しいし、
興業主ももっとしっかりと指定座席の管理して欲しいという気持ちはありますね。

最後にミックが一言。
「まぁた、クルぜぇー」と日本語で言っていましたが、これってホント?