高中 正義/SUPER TAKANAKA WORLD LIVE 2025-2026

2025年12月28日(日)[カナモトホール(札幌市民ホール)]

        

01 Blue Lagoon
02 Radio Rio
03 Beleza Pula
04 Brasilian Skies
05 Jungle Jane
06 Illusion
07 Summer You
08 Shake It
09 渚・モデラート
10 Mido
11 Oh! Tengo Suerte
12 トーキョーレギー
13 Sexy Dance
14 Saudade
15 Palm Street
16 M5
17 Tropic Birds / Ready To Fly [Medley]
アンコール
18 Jumping Take Off
19 You Can Never Come To This Place
円安の影響もあるのかもしれませんが...海外アーティストの来日は少なくなり、
いわゆる大御所たちも高齢化しているため来日しても、札幌のような地方公演はまず期待できないため、
だんだん邦楽に向いてくるわけで、毎年のように北海道公演をしてくれる高中 正義さんのライヴに行ってきました。

さすがに観客の年齢層も高く、どう見ても50〜70代の方々が多かったですけど、そんな中で目立ったのは
20〜30代の海外(欧米)の方がチラホラと目立つ。さすが早くから海外に出ていった“世界のTAKANAKA”という感じ。

先日の山下 達郎ほどチケットは争奪戦でもなく、競争率の高い抽選にもなりませんでしたが、
わざわざ年末に今年の最終公演を札幌の地でやってくれるという企画でしたから、ほとんど客席は埋まってました。
3階席も使われていて、ほぼほぼ満席だったんじゃないかと。最近は毎年やって、これだけの集客ですからスゴい。

まぁ、年末の過半数の人が仕事納めを終わったと思われる日曜日の夕方16時が開演というのは、
多くの方々が行き易い日時でもありましたし、休日のこれくらいの時間からのライヴもなかなか悪くないですね。

開演はほぼほぼ時間通りに始まって、ライヴ自体はメドレーをバラせば全部で20曲、2時間10分程度の内容でした。
先日の山下 達郎とは違って、あんまりMCは無いのですが、それでも派手好きな高中さん、次から次へと小道具が。
たしか...『Summer You』が終わったところで、メンバー紹介と長めのMCが入ったのですが、そこまではノンストップ。

「人生とはある程度、年老いたらフェードアウトするものだと思ってましたが、ここにきて第二の人生がありました」と、
今年はロサンゼルス公演があったり、来年はオーストラリア・ニュージーランド、そしてロンドン公演が予定されるなど
海外公演が数多く企画されていることから、海外での再評価が高まっていることに本人も嬉しい誤算だったようだ。
そして、「忙しい70代を迎えていることに、長年応援してくれる皆様に感謝」と先日のタツローさんと同じことをコメント。

まぁ、高中さんも照れ屋とのことですが、「皆さんの応援はプライスレス。この椅子は2500円で買ったプラ椅子です」と
オヤジギャグを炸裂させてましたが、さすがに失笑に近かったかな(苦笑)。それにしても、年齢層が高かったんで、
静かに鑑賞できるのかと思いきや、冒頭に高中さんが登場して、いきなり『Blue Lagoon』から始まった途端に
ほぼ全席、総立ちとなって高中さんのギター・ソロにも拳振り上げて掛け声をかけるとか、結構アツくてビックリ(笑)。

そこから『Jungle Jane』まで立って観てましたが、途中は『Saudade』が始まるまで着席で“お休み”させてもらいました。
もうすっかりオッサンですが(苦笑)、高中さんは終始、ワイヤレスでギターを弾くためステージを右往左往動き回る。
ステージのギリギリのところまで出てきて弾いてくれるなんて、ホントにサービス精神旺盛で随所に顔芸も織り交ぜる。

御年72歳なんて思えないほどのパワフルさで、これはホントに行って良かったと思えるライヴでした。

途中の『渚・モデラート』では終盤にギター・ソロで大爆発。会場大盛り上がりというお約束付き。
途中には少々、休憩の時間だったのか高中さんの一芸披露みたいなのがあって、ギターで動物の鳴き声を再現。
動物の被り物も交えて色々な動物の鳴き声を披露して、アドリブも交えるなどサービス精神は旺盛なステージでした。

『Saudade』からは、コーラス・グループアマゾンズ≠フお姉さま方は下がってしまいましたが、
ここからは怒涛の高中サウンドのオンパレード。2025年の締めくくりということもあって高中さんも気合が入ってたか、
客席を煽るような仕草も多く、会場も終盤にかけて更に大盛り上がり。高中さんのギターもよく“歌って”ましたね。

アンコール前の『Tropic Birds』からのメンバーお互いの煽り合いのような演奏も素晴らしく、
そこから間髪入れずにメドレーで『Ready To Fly』に突入していくのも圧巻の出来。ホントに音が旅するかのようでした。

『Ready To Fly』でメインは終了でしたが、この時点で1時間55分くらいが経過してましたが、アッという間の時間。
数分のインターバルを経て、アンコールに応えてステージに帰ってきた高中さんはサーフボードのようなデカいギターを
抱えて登場してきて重たそうでしたが(笑)、軽快に『Jumping Take Off』を演奏。ここまでの熱狂を落ち着けるかの如く、
「最後は虹伝説からの曲で終わりにします」と言い、『You Can Never Come To This Place』で荘厳にフィナーレ。

この終わりは、それまでの熱狂のすべてを洗い流すように見えて、それでいて重たく響き渡る“伝説”の最後。

まぁ、当然チケット代は払ってますけど...高中さんが言っていた通り、これはプライスレスな時間でした。
終始、サービス精神素晴らしくギターを弾きまくり、ステージを縦横無尽に動き回る72歳、とてつもない体力です。
そりゃ、若い頃と比べれば衰えや精確さに欠ける部分はあるのかもしれませんが、それでも別格なアーティストです。
これこそ至上のステージ。最高の年末を飾る、実に見事なステージで素直に感謝したい気持ちでいっぱいになりました。

前述したように、この日は気合の入ったパフォーマンスだったように見えましたねぇ。
冒頭の『Blue Lagoon』から素晴らしかったし、途中の『Shake It』もアマゾンズ≠フお姉さまとの掛け合いも良く、
パワフルな演奏で印象的。そして繰り返しになりますが、『渚・モデラート』は終盤のギター・ソロが圧巻の出来。

あんまり取り上げられることは無いようですが、『Mido』は90年代の曲らしく、
ここでは高中さんも椅子に座ってシットリと弾く珍しい調子でしたけど、これも結構良かったと思いますね。
トーキング・モジュレーターを使った、高中さんのヴォーカルがつく『トーキョーレギー』は初期の曲で爽やかな感じ。
そして、『Saudade』も良かったですし、最後のメドレーは『Tropic Birds』も『Ready To Fly』もカッコ良かったし。

まぁ・・・どれがベストと選ぶことは難しいですね(笑)。正直、僕の勝手な想像以上に素晴らしかったですから。

高中さんの気持ち次第ではありますが、今は海外の仕事も入ってきているので
来年以降は地方公演があるのかも分かりません。とは言え、また来たら、ほぼほぼ間違いなく行きたいライヴですね。
高中さんも客席から見ても、結構力強く弾く感じでしたから、「よく弦が切れないなぁ」と思わせられるほどでした。

日本人アーティストとしても、世界に誇るジャパニーズ・ジャズ/フュージョンの大御所ですからね。
健康なうちはライヴ活動を継続して欲しいですけど、高中さんも72歳ですからね。身体に気を付けて頑張って欲しい。

ライヴのセットリストはいつもスタッフに任せていると、何かの記事で読んだ記憶がありますけど、
今回のライヴはヒットした曲を中心としていることには変わらないけど、80年代半ば辺りのトロピカルなサウンドを
中心としたアレンジメントだったと思いますね。だからこそ、アマゾンズ≠フお姉さまの役割、大事ですよねぇ。

来年のセットリストがどう変化していくのかは分かりませんけど、この路線はしばらく続きそうですね。

ちなみにこの日が2025年の最終公演だったということもあって、最後にコンサートスタッフが高中さん含めた
バンドメンバーが客席側をバックにしてスマホで記念撮影していて、お客さんがピースサインというのをやってました。
公式サイトか何かでアップされないかなぁと楽しみにしてます。アップされずとも、そんな日に立ち会えて嬉しいですね。

まぁ、昔からの熱心なファンからすればセットリストがワンパターンだとか、曲のアレンジがいつも一緒だとか、
色々とお小言を言っているファンの意見もありますが、それはそれで尊重されるべき意見かもしれないけど、
ライヴは一期一会の要素もありますからね。僕は高中さんはそういう感覚も大事にしているのではないかと思います。
最近は新曲を書いてない、というのは寂しい気もするけど、毎年のようにライヴ映像作品をリリースするのも立派。
そういう商売に否定的なことを言うファンの方もいるけど、そもそも需要がないと出来ないことですからね。

自分も何度も足を運べば、同じように感じてしまうことなのかもしれないけど、
「ワンパターンだから価値がない」みたいな言い方はしたくないかな。次もまた行きますよ。だから、また来てね!