エリック・クラプトン/ジャパン・ツアー2003

Eric Clapton/Japan Tour 2003

2003年12月7日(日)[札幌ドーム]

       

01 When You've Got A Friend / Crossroads [Medley] いい友だちがいるならば / クロスロード [Medley]
02 I Shot The Sheriff アイ・ショット・ザ・シェリフ
03 Bell Bottom Blues ベル・ボトム・ブルース
04 Reconsider Baby 考えなおして
05 Can't Find My Way Home マイ・ウェイ・ホーム
06 White Room ホワイト・ルーム
07 I Want A Little Girl アイ・ウォント・ア・リトル・ガール
08 Got My Mojo Working ガット・マイ・モージョー・ウォーキング
09 Hoochie Coochie Man フーチー・クーチー・マン
10 Change The World チェンジ・ザ・ワールド
11 Bright Lights, Big City ブライト・ライツ、ビッグ・シティ
12 Kind Hearted Woman 心やさしき女のブルーズ
13 Badge バッジ
14 Holy Mother ホーリー・マザー
15 Lay Down Sally レイ・ダウン・サリー
16 Wonderful Tonight ワンダフル・トゥナイト
17 Cocaine コカイン
18 Layla いとしのレイラ
アンコール
19 Sunshine Of Your Love サンシャイン・ラヴ
20 Somewhere, Over The Rainbow オーヴァー・ザ・レインボウ
ついにやってきました、念願のエリック・クラプトンの札幌公演。
実はクラプトン、79年のツアーのときに札幌公演を行なっておりますので、
クラプトン自身、来道するのは実に24年ぶりとのことで、2回目の北海道上陸ということになります。

前回は月寒グリーンドームとのことでしたが、今回は札幌ドーム。
実に4万5000人ぐらいは入るみたいですので、チョットだけ嫌な予感はしておりました。

前日、かつてないぐらいに酔い潰れてしまった後だっただけにヘロヘロになって会場へ足を運びましたが、
入った途端、驚きました。なんせ、当日の来場者数は約4万人。凄い人ゴミの中でのライヴだったんですよね。

オマケに辺りはジャンクフードの匂いでいっぱいで、
ビールサーバー背負った姉ちゃんがデカい声で、「ビールいかがですかぁ〜」なんて言っちゃってるもんだから、
まるでコンサートに来た気分が高揚せず、てっきり野球でも見に来たのかと錯覚してしまうほど。

しかも前回はわざわざ仙台に遠征して、今回は我が街、札幌が会場ということで
意気込んで道●文化事●者という主催者の先行予約でチケットを取ったにも関わらず、
何と座席はアリーナ席でもなく、スタンド席で55列目という、実に不運な席。

03年夏に突如、アナウンスされた日本独自の企画であるツアーは、
当時、「クラプトン、最後の来日!」と散々、朝の情報番組なんかで煽ってくれたおかげで、
チケットの売れ行きは絶好調、オマケに初日の広島公演で25曲以上も珍しく演奏したと聴いて、
「一体、何の曲をやるんだろ?」と妙な期待を抱かせるセットリストで、当日もワクワクしていました。

しっかし、クラプトン登場にも、ステージが遠い、遠い(笑)。

冒頭のWhen You've Got A Good Friend(いい友だちがいるならば)はクラプトン一人で弾き語って、
いつの間にかステージが明るくなって、バックバンドの演奏が加わって、Crossroads(クロスロード)へと
メドレーで突入していき、Crossroads(クロスロード)は今まで聴いたことがない変則リズムでカッコいい。

そして、続くI Shot The Sheriff(アイ・ショット・ザ・シェリフ)にはブッたまげたぁ!(笑)
7、8分はあったかとは思うのですが、とてつもない攻撃的なクラプトンらしいギター・ソロが炸裂。
フィンガー・ピッキングも披露して、他の追従を許さない圧倒感が凄まじかったですね。

少なくとも今回のクラプトンは、前回公演と比べると、
とにかくギターを積極的にガンガン弾きまくっていて、嬉しかったなぁ〜。

それから一度は生で聴きたかったWhite Room(ホワイト・ルーム)のイントロで、もう“感動死”寸前(笑)。
確か、途中でスライド・バーも付けていたはずなのですが、とにかくあのワウに幻惑されましたね。
そしてGot My Mojo Working(ガット・マイ・モージョー・ウォーキング)はクリス・スティントンのキーボードと、
クラプトンのギターの激しい応酬にさすがに燃えましたねぇ。これは圧倒的な演奏でしたねぇ。

でも、会場で一番、盛り上がったのはChange The World(チェンジ・ザ・ワ−ルド)かな。
まぁ他にもっと盛り上がるところはあったのだけれども(笑)、盛り上がらないよりは良かったのかな。

チョット悲しかったのは、Bright Lights, Big City(ブライト・ライツ、ビッグ・シティ)。
これ、クラプトンではなく、アンディ・フェアウェザー・ロウがメイン・ヴォーカルをとったのですが、
周囲の観客はまるでトイレタイムであるかの如く、一斉にトイレや買い物へレッツGo!

後半は最近のクラプトンのライヴはマンネリ化したセットリストでしたが、
今回は少し工夫したようで、ここ数年間は歌っていなかった曲もあったりして、
特にHoly Mother(ホーリー・マザー)とLay Down Sally(レイ・ダウン・サリー)は貴重だったかもしれません。

残りはアンコールにかけて、ハッキリ言って、お約束の展開。

帰りがけに先行くお姉ちゃんが
「Somewhere, Over The Rainbow(オーヴァー・ザ・レインボウ)は意外だったねぇ〜」と言っていましたが、
確かにある意味、もう一回やるとは意外でしたけど、前回のツアーで突然、演奏し始めた時の方が意外でした。

コンサートの時間はおおよそ2時間。
初日の広島公演は2時間20分ぐらいあったと聞いていますから、もっとやって欲しかった気もします。

4万人弱も入ったライヴなんて今まで行ったことがないし、
札幌ドームでコンサート見たのは初めてだったので、あまり大きなことは言えませんが、
もう少し落ち着いた環境で見たいという欲目が出てしまいますね。
さすがにあの人数だと、会場全体の一体化が難しく、盛り上がりもイマイチだった気がします。

まぁクラプトンは日本大好きですし、また来日してくれることでしょうし、札幌にもまた来てくれるでしょう。