イーグルス/ライヴ・イン・コンサート<フェアウェルT>

Eagles/Live In Concert <Farewell T>

2004年10月24日(日)[札幌ドーム]

       

01 The Long Run ロング・ラン
02 New Kid In Town ニュー・キッド・イン・タウン
03 Wasted Time / Wasted Time [Reprise] 時は流れて / 時は流れて [Reprise]
04 Peaceful Easy Feeling ピースフル・イージー・フィーリング
05 I Can't Tell You Why 言い出せなくて
06 One Of These Nights 呪われた夜
07 Lyin' Eyes 偽りの瞳
08 The Boys Of Summer ボーイズ・オブ・サマー
09 In The City イン・ザ・シティ
10 Already Gone 過ぎた事
休憩 (15分)
11 Tequila Sunrise テキーラ・サンライズ
12 Love Will Keep Us Alive ラヴ・ウィル・キープ・アス・アライヴ
13 Hole In The World ホール・イン・ザ・ワールド
14 Take It To The Limit テイク・イット・トゥ・ザ・リミット
15 Dirty Laundry ダーティ・ラウンドリー
16 Walk Away ウォーク・アウェイ
17 Life's Been Good ライフズ・ビーン・グッド
18 Heartache Tonight ハートエイク・トゥナイト
19 Life In The Fast Lane 駆け足の人生
アンコール <1>
20 Hotel California ホテル・カリフォルニア
アンコール <2>
21 Rocky Mountain Way ロッキー・マウンテン・ウェイ
22 All She Wants To Do Is Dance オール・シー・ウォンツ・トゥ・ドゥ・イズ・ダンス
23 Take It Easy テイク・イット・イージー
24 Desperado ならず者
北海道日本ハムファイターズが誕生して1年、
メジャー上がりの新庄も入団して、上位クラス争いをするという、
1年目にして楽しいシーズンが終わった頃、久しぶりの来日になったイーグルス≠ェ
何と初めて札幌へ来るというではありませんか。久しくイーグルス≠ヘ聴いていませんでしたが、
「ここぞ!」とばかりに一生懸命聴き直して、勉強して会場へ向かいました。

会場は札幌ドーム、今度はアリーナ席でステージから少し遠いけど、ほぼ中央。
音もスタンド席と比べれば、雲泥の差だ。しっかしさすがに、今回は客入りが...あんまり良くありませんね。
(公式発表は知りませんが、おそらくあれでは1万人強ってとこでしょう)

会場の年齢層は極めて高く(笑)、さすがに20歳そこそこの若造は浮いていた気がしますが、
周囲はどことなく同窓会の雰囲気満点で(笑)、思わず「おぉぉ、久しぶりィ〜」なんて言っちゃいそうな感じ(笑)。

ところがいざ、客電が落ちて、ステージ上にスポットライトが当たると、客席、一斉に総立ち(笑)。
そう、周りのオッサン(←失礼)、オバサン(←失礼)は座ってパワーためてたんですね。
ここからPeaceful Easy Feeling(ピースフル・イージー・フィーリング)あたりまでは、総立ちでしたからね。
さすがにスタミナ切れか(笑)、4曲目あたりで座ってしまいますが、まだそれでもそこそこ盛り上がっていました。

2曲目でいきなり僕の大好きなNew Kid In Town(ニュー・キッド・イン・タウン)が聴けたのには大感動。
コンサートの序盤ですっかり満足してしまったのですが(笑)、相変わらずのコーラスワークの上手さ!

イーグルス≠フ面々は、勿論、年をとってしまいましたが、
グレン・フライはカタブツに見えながらも、気のいいオッサンって感じだったし、
見るからに陽気なジョー・ウォルシュは相変わらず、ロン毛のティモシー・B・シュミットはとにかく若い!
(思わず僕は新しい女性メンバーでも雇ったのかと勘違いしてしまいましたね)

冒頭のThe Long Run(ロング・ラン)でもメイン・ヴォーカルをとったドン・ヘンリーは、
かつては良い男だったのに・・・今となっては、どこぞのちゃんこ屋の親父かと思わせられるほど、
すっかり太ってしまい、Wasted Time / Wasted Time [Reprise](時は流れて / 時は流れて [Reprise])では、
思わず「いい加減、痩せろよ!」と言いたくなるほど、声が苦しそうで、聴いてるこっちまで苦しかった(笑)。

前述のティモシー・B・シュミットが大活躍のI Can't Tell You Why(言い出せなくて)も良い感じで、
アッという間に休憩までの前半の部が終わってしまいました。ここまで約1時間ってとこでしょうか。

休憩後は、落ち着いたアコースティック・セットからスタート。
いきなりのTequila Sunrise(テキーラ・サンライズ)がムチャクチャ、カッコいい!
その後のHoke In The World(ホール・イン・ザ・ワールド)がほぼカラオケ状態で歌われたのは悲しかったけど、
後半ラストのLife In The Fast Line(駆け足の人生)に至るまで、やっぱ上手いなぁ、このバンドは。

確かDirty Laundry(ダーティ・ラウンドリー)の間奏だったと思うのですが...
さすがにギターが5人になるのは、やり過ぎだとは思うけど、みんな凄く上手いんですわ。

アンコールに入ると、トランペットのファンファーレから始まるHotel California(ホテル・カリフォルニア)。
さすがに皆さん、これを聴きに来ていたようで(笑)、半ば演奏するのはお約束だったとは言え、
会場、一斉に息を吹替えしたのかのように大盛り上がり(笑)。後奏のアンサンブルも期待通り!

アンコールは2回あって、2回目ではグレン・フライが大活躍の
All She Wants To Do Is Dance(オール・シー・ウォンツ・トゥ・ドゥ・イズ・ダンス)が盛り上がったかな。
グレン・フライ、最初はダッサいオッサンくさいシャツ着てたんですが、たぶん休憩の間だと思うのですが...
いつの間にかアロハシャツみたいな季節違いの衣装にチェンジ(笑)。もう雪が降るって頃だったのに・・・。

最後は当時、日本でも流行っていたDesperado(ならず者)でフィニッシュ。
仲が悪いと噂されるグレン・フライとドン・ヘンリーでしたが、お互い楽しそうにニッコリしながら演奏しており、
おおよそ2時間20分、オッサンたちにはキツいライヴだったかもしれませんが、実に濃密なライヴでした。

ジャパン・ツアーの初日でしたが、特に大きなサプライズはありませんでした。
ただ個人的にはそこそこ楽しめるライヴであり、満足度・充実度は共に高かったですね。

唯一の後悔は、中盤のイーグルス∴ネ外の各メンバーのソロ時代の曲が、
僕の不勉強なせいか、どうにも分からない曲が多くて、イマイチ楽しみ切れなかったことですね。

まぁ“フェアウェルU”があったら、是非とも、また札幌に来て欲しいなぁとは思いますが、
4万人以上が入るキャパを誇る会場に1万人強しか入らなかったわけで、さすがに空席が目立ちました。
スタンド席は見事にガラガラで、どうやらスタンド席はほとんど閉鎖していたようですね。

それを考えると、もう札幌には来ないかもしれませんね・・・。