クリストファー・クロス/ジャパン・ツアー2005

Christopher Cross/Japan Tour 2005

2005年11月10日(木)[ZEPP SAPPORO]

       

01 I Really Don't Know Anymore 愛はまぼろし
02 Talking In My Sleep 夢のささやき
03 Never Be The Same もう二度と
04 Walking In Avalon ウォーキング・イン・アヴァロン
05 Sailing セイリング
06 Every Turn Of The World ターン・オブ・ザ・ワールド
07 Open Up My Window オープン・アップ・マイ・ウィンドウ
08 Poor Shirley 哀れなシャーリー
09 Arthur's Theme (Best That You Can Do) ニューヨーク・シティ・セレナーデ
10 Swept Away スウェプト・アウェイ
11 Think Of Laura 忘れじのローラ
12 Minstrel Gigolo ジゴロの芸人
13 I Know You Well アイ・ノウ・ユー・ウェル
14 Nature's Way ネイチャーズ・ウェイ
15 Back Of My Mind バック・オブ・マイ・マインド
16 I Will (Take You Forever) アイ・ウィル
17 All Right オール・ライト
18 Ride Like The Wind 風立ちぬ
アンコール
19 Say You'll Be Mine セイ・ユール・ビー・マイン
20 Surfin' U.S.A. / I Get Around / Dance Dance Dance / Fun Fun Fun [Medley] サーフィン U.S.A / アイ・ゲット・アラウンド / ダンス・ダンス・ダンス / ファン・ファン・ファン [Medley]
クリストファー・クロス...正直言って、今まであまり縁の無いアーティストでした。
名前だけは知っていました、AOR(アルバム・オリエンテッド・ロック)が流行ったときに、
30歳にして最高のデビューを飾ったものの、アルバムを数枚、発表して売れなくなってしまったとか。。。

せっかく、札幌に来るってことなので、
初めてライヴハウスでのライヴでしたけど、生きましたよ。「初・ZEPP」(笑)。

一生懸命、勉強しましたね。彼のアルバム買って、聴いたりして。
Arthur's Theme (Best That You Can Do)(ニューヨーク・シティ・セレナーデ)は超有名な曲なので、
知っていましたけど、ハッキリ言って、これ以外の曲は当時、ほとんど初めて聴いた曲ばかり。

だけど、79年に発表して高い評価を受けた彼のデビュー・アルバム、Christopher Cross(南から来た男)は
実に丁寧に作られた、優れたポップ・フィーリング溢れる、充実感ある素晴らしいアルバムなんですね。

で、会場は約7〜8割程度の埋まり具合。
おそらく昔からの熱心なファンが数多く集ってる感じで、まるで同窓会のような雰囲気(笑)。

いざライヴが始まると、ズングリムックリな体型のクリストファー・クロスの風貌はすっかりオッサンでしたが、
声は相変わらず、冒頭のI Really Don't Know Anymore(愛はまぼろし)から、ハイトーン・ボイス全開。
そしてクリストファー・クロスって、メチャメチャ、ギターが上手いですね。初めて観ましたが、まるでお手本のよう。

始まって、すぐに音響トラブル発生で、どうもベースがつなぐアンプでトラブルの模様。
すぐに直らないと、しびれを切らしたクリスが「ゴメンなさい、直してる間、これを聴いてて」とMCを入れ、
キーボードのお姉ちゃんと一緒に即興でTalking In My Sleep(夢はささやき)を披露。これは貴重な時間でした。

ここ、アコースティック・ギターに持ち替えてましたけど、これもまた上手かったぁ。

そして途中、Sailing(セイリング)をやりました。これにはお客さん、大歓声。
そしてスピード感満点のEvery Turn Of The World(ターン・オブ・ザ・ワールド)も良かったですね。
産業ロック感バリバリの楽曲ですが(笑)、構わずクリスも腹にギター抱えて、大熱唱(笑)。

そして、待ってました。ライヴの中盤に、
彼の最大ヒット作であるArthur's Theme (Best That You Can Do)(ニューヨーク・シティ・セレナーデ)です。

間奏は残念ながら、都会的なサックス・ソロではなく、
クリスの強引な(?)ギター・ソロに置き換わっていましたが、これにはさすがにお客さん大喜び。

そしてアコースティック・セットに入りましたが、ここからは少々、熱心なファン向けかな。
日本贔屓のクリスらしく、日本の楽器メーカーから販売されたという、自由自在に音が操れる打楽器を
取り上げて自慢し(笑)、Nature's Way(ネイチャーズ・ウェイ)などの曲を次々と演奏します。
この辺は...会場も静かになってしまったせいか、そうとうに熱心なファンしか分からなかったかも。。。

最後のAll Right(オール・ライト)からは客席、総立ちで、
「この曲、なんかに似てるなぁ〜」と思っていたら、ヴァン・ヘイレン≠フJump(ジャンプ)のリフにソックリ!
調べたら、エディ・ヴァン・ヘイレンがこのAll Right(オール・ライト)から想を得たとのことで、
確かに発表されたのも、All Right(オール・ライト)の方が1年早かったんですね。

アンコール前は緊張感あるRide Like The Wind(風立ちぬ)で〆るというスリリングな幕切れで、
アンコールも1分ぐらい経ったら、アッサリ出てきて、Say You'll Be Mine(セイ・ユール・ビー・マイン)が1曲目。
「もう1曲あるんだぁ」なんてノンキなこと思ってたら、最後は何とビーチ・ボーイズ<<hレー(笑)。

下積み時代に毎日のように、歌っていたというクリスもさすがに慣れたもんで、
モノマネしながら余裕の演奏っぷり。皮肉にも、これが一番の盛り上がりだったかも・・・という正味1時間45分。

東京などでは食事しながら鑑賞するブルーノートでのステージだったのですが、
こちら札幌ではさすがにフル・ステージな内容でしたね。おそらく4、5曲、多く演奏したのでしょう。
1000人と入らないZEPPですが、終わったら客の“引き”も早くってビックリするぐらい(笑)。

しかし、コンサート開始前に会場で、
「ベスト盤みたいな特製CD買ったら、漏れなくクリスのサインがもらえる」みたいなキャンペーンやってて、
こういう時だけミーハーな私も思わず購入し、コンサート終了後のサイン会に行ってしまいました。

中には、特製CDにサインしてもらうのが条件なのに、
持参してきたLPや手帳なんかにサインしてもらう人もいて、何でもアリでしたが、本人は嫌な顔一つせず。
しかもツーショットで写真撮る人も登場してきて、ハグなんかまでしちゃう大サービスぶり。

私もサインしてもらったときに、片言の英語で生意気にも...
「今日はEvery Turn Of The World(ターン・オブ・ザ・ワールド)が良かったですよ」と言うと、
「ホントかい? そう言ってくれて嬉しいよ」(←自分の中でかなり美化...)と答えてくれました。

サイン会も終わり、会場の出口付近でタムロってると、
なんて隣にはさっきまでステージでドラム叩いてた兄ちゃんが、スタッフと談笑してる。
どこまで無警戒でフレンドリーな人たちなんだと思い、その手を見たら、なんと「SAPPORO 黒●ベル」が!
やっぱりビールも日本のが旨いと感じるんでしょうかねぇ。凄い馴染み具合で、思わずビックリしてしまいました。

すると、何故か人混みの中、クリスが自分に近づいてきて、一言...
「Picture?」...私に言っていたのではないのかもしれませんが、なんと写真を一緒に撮ってくれました(笑)。
あんまりに客の往生際が悪いことにイライラしたのか、「なんだ、写真か? 一緒に撮ってやるよ」みたいな
ノリであまりに簡単に写真を撮ってくれたので、あまりの親しみ易さにこれまたビックリしてしまいました。
正直言って、これが全米No.1シンガーになった人とは思えませんね(笑)。

札幌来たのは2回目と言っていましたが、また来て欲しいなぁ。
まぁ正直言って、客入りはそこまで良くなかったから、もう無いかもしれないけど・・・。