バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年アメリカ)

Birdman Or (The Unexpected Virtue Of Ignorance)

かつて『バードマン』というヒーロー映画に出演し、人気俳優となったものの、
人気が長続きせずに崖っぷちの舞台俳優として活動するリーガンというベテラン俳優を主人公に、
レイモンド・カーバーの短編小説の舞台劇を、様々なトラブルに見舞われながらも上演するまで描くドラマ。

監督は『21グラム』などで知られるメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥで、
あまり頻繁に映画を撮るディレクターではないのですが、彼の監督作品はユニークなものが多いですね。

本作も長回しで撮り続けているように見せて、上手くカットを挟んでいる。
ずっと連続的に登場人物を追い続ける撮り方をしていて、強烈なまでに長いシーンのように感じさせる。
これは撮影現場でも相当な工夫を強いられたでしょうし、違和感なく編集するのも大変だったと思います。
(まぁ、技巧的には優れているとは思うのですが、本作にどうしても必要なアプローチだったかは微妙ですが・・・)

ただ強いて言えば、このシーンの連続性がまるで舞台劇を延々と演じ続けているように錯覚する。
舞台裏で主人公が悩むエピソードなんかも続くのですが、まるで映画で描かれる全てが舞台劇のようだ。

演じる役者人も大変だっただろうが、何と言っても本作は主演のマイケル・キートンに尽きると思う。
まるで彼自身、初代バットマンであるからこそ思うのかもしれないが、セルフ・パロディのような役柄で
「見事にカムバックを果たした」と評されたことが分かるくらい、ハマリ役だったと思うし、見事に演じ切っている。

確かにマイケル・キートン自身、バットマンのイメージを覆そうとしていた印象はあって、
持ち前のコミカルな演技の武器を捨ててでも、サスペンス映画中心に存在感を示すようになったものの、
00年代以降は完全に低迷してましたからね。ヒット作にも恵まれず、どちらかと言えば、B級映画に出演してましたし。
本作の脚本は、正にマイケル・キートンをモデルにしたとしか思えないくらい、彼のイメージにピッタリ合っている。

そんなマイケル・キートンが演じる主人公リーガンが、心血を注いでニューヨークで上演する舞台劇は
なかなか良い役者をキャストすることもできず、リハーサルの段階で既に彼自身が自信を喪失していました。
そんな中で、出演女優の一人であるレズリーが連れてきた実力派俳優マイクが良いスパイスとなって、
リーガンは徐々に自分の意図した方向性に舞台が向かっていくことを実感しつつも、凄まじく神経質になって、
次から次へといろんなことが気になって、目の前の舞台に集中し切れずにいた結果、事態は急展開を迎えます。

僕はこのマイク役にエドワード・ノートンがキャスティングされていたので、
実は観る前に、少々嫌な予感がしていた。エドワード・ノートンは十分に実力のある役者さんですけど、
彼の目で演じるアプローチは作品を選ぶような気がしていたからです。舞台劇をモデルにした本作からすると、
あんまり彼が強く“演じようと”しない方が、マイケル・キートンを“立てられ”るのですが、そこは心配ご無用でしたね。

出すところはしっかりと出し、引っ込むべきところはしっかりと引っ込む。
本作のエドワード・ノートンは丁度良い塩梅でした(笑)。少なくとも主演のマイケル・キートンを喰ったりはしてません。

力がある役者さんだから尚更、演じようとし過ぎると、主役を喰ってしまいますからね。
あくまで個人競技として、その俳優のファンという目線から見れば、それはそれで良いのですが、
映画全体がそれでハマっているのかという問題はあります。エドワード・ノートン主演という看板を背負っているなら、
まだしも・・・ですが、本作の主演はあくまでマイケル・キートンだったことを考えると、その立ち位置は難しいと思う。
この手の映画は主役を喰ってしまうと、ロクなことにはなりません。シナリオでも、マイクはあくまで脇役扱いなので。

欲を言えば、リーガンのかつての栄光はもう少ししっかりと描いて欲しかったなぁ。
具体的に言うと、『バードマン』のことなのですが、途中でコスプレを登場させるだけでは、『バードマン』の内容、
周囲の評価が全くよく分からない。ここはしっかりと描いて、現状の不甲斐なさを強調するように描いた方が良かった。

しかし、この映画でマイケル・キートンが表現した何とも言えない哀愁を感じる雰囲気が良い。
マリファナ中毒の娘に手を焼き、イマイチな役者の降板騒動で訴訟沙汰になったり、とことんツキがない。
恋人からも振り回され、全くリーガンの思い通りにいかない状況の中で、節々に見せる表情や雰囲気が素晴らしい。

そして、映画の終盤にある、休憩のためにとシアターの外に出てタバコを吸おうとしたら締め出されて、
終いにはガウンを扉に挟まれて、パンイチでニューヨークの市街地を走って、シアターの正面入口から入って、
自分の出番で客席の通路から登場するという機転を利かせる行動も面白いが、結局、動画にアップされるというオチ。

その動画の再生回数が凄まじく、皮肉にも自分の舞台劇よりも注目が集まってしまう。
彼が気にしていた、辛口女流評論家がタブロイドに載せる批評よりも、影響力を持つという実に皮肉なオチだ。

しかし、リーガンはあくまで役者であり、今回の舞台劇に自分の人生を賭けている立場である。
そこは気を取り直し、自分の舞台劇を華々しくフィニッシュ飾るべく進んでいくが、同時進行で精神も混乱していく。
このカオスのような状況を見事に映像化しているのが素晴らしいですね。普通なら、もっととっ散らかってしまいます。

混沌としながらも、要点がしっかりとまとめられた作品になっているのがスゴいと思う。
これは群像ドラマっぽい作品を手掛けてきた、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの得意な分野なのだろう。

また、この映画は音楽も良いですね。往年のフリー・ジャズのようにインプロヴィゼーションっぽく聴こえながらも、
実に計算高くシーンにマッチするように、それでいてシーンを動かす原動力にもなっている不思議なドラム。
本来であれば、熱気を帯びた演奏がジャズの本流だと思うが、真逆にどこか冷たくネチっこさが無く、飾りっ気も無い。
でも、それが本作の空気感であったり、リーガンというキャラクターに合っている。この音楽は凄くソリッドに彩っている。

音楽を担当したアントニオ・サンチェスは、メキシコ出身のジャズ・ドラマーで07年にソロ・デビューしている。
かつてはパット・メセニーのバンドに参加し、名を上げていたということで、さすがはその実績を物語るに十分な音楽だ。
ホントに本作は、アントニオ・サンチェスの音楽の影響がもの凄く大きいと思います。彼が曲を付けなければ、
映画はここまでの魅力を持たなかったかもしれません。それくらい、本作にとって音楽の位置づけは大きいです。

少々、ブラックなオチがつく映画ですので、この辺は観る人によって評価が大きく分かれるかもしれません。
僕は肯定的に観ることができましたが、馴染まないという人の気持ちも、なんとなくですが...分かる気がします。

リーガンがかつて出演し、彼に代表作となった『バードマン』と彼自身が同化するというのも、
どこか難解な解釈を伴っているところがあるので賛否あるかと思いますが、結局はリーガンは『バードマン』の
幻影を振り払いきれないという因縁があるわけで、リーガンだけが聴こえる“囁き”も肥大化していくわけです。

目の前の舞台も上手くいかないことにイライラは頂点に達し、楽屋で物に当たり散らす始末。
でもね、勿論、リーガンなりに芝居にプライドを持っているからこそ、本作のストーリーが成り立つのですが、
色々と思うと...やっぱり好きなことができる環境にあるというのは、まずは幸せなことだろうなぁと思います。
確かに好きなことができる環境にありながも、思うように事が運べない、成果が上がらないのはツラいことだけど。

世の中、いろんな仕事があって、多くの人々が大人になったら就職するわけですが、
ホントにやりたいことを職業にして、生計を立てている人って、ホンの一握りだと思います。かなり少ないでしょう。

そういった成りたい職業や、やりたい仕事をするために費やした努力は一般にスゴいものになると思いますが、
世の中の人々の多くが、やりたかったわけでもない、好きなことでもない仕事に就いたとしたら、
その逆に成りたい職業、やりたい仕事に就けた人は、スタートから幸せなことだと思う。とは言え、大人だから(笑)、
「嫌だから辞めま〜す」というわけにはいきませんが、それなりにやりがいを見い出して頑張るものだと思う。

本作の主人公リーガンは、役者稼業にプライドを持っているし、自分が企画した舞台を上演するという、
ある意味では大チャンスを目の前にしているが、自分の理想と程遠いから、スゴくイライラして崖っぷちなわけですね。
やっぱり、こういう姿を見ていると、社会人になったら幾分かの余裕というか、ビタビタに張り付いたものがあると、
逆に自分を苦しめてしまうことになるような気がします。その分だけ自分でハードル(理想)を上げてしまいますからね。

しかし、これはマイケル・キートンという役者のことをよく理解しないと、フルには楽しめないと思う。
そう思うと、スゴくパーソナルな映画であり、感想を言うのに悩ましくも、難解な作品になってしまっているとも思う。

(上映時間119分)

私の採点★★★★★★★★★☆〜9点

日本公開時[PG−12]

監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
   ジョン・レッシャー
   アーノン・ミルチャン
脚本 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
   ニコラス・ヒアコボーネ
   アレクサンダー・ディネラリスJr
   アルマンド・ボー
撮影 エマニュエル・ルベッキ
編集 ダグラス・クライズ
   スティーブン・ミリオン
音楽 アントニオ・サンチェス
出演 マイケル・キートン
   ザック・ガリフィナーキス
   エドワード・ノートン
   ナオミ・ワッツ
   アンドレア・ライズフロー
   エイミー・ライアン
   エマ・ストーン
   リンゼイ・ダンカン

2014年度アカデミー作品賞 受賞
2014年度アカデミー主演男優賞(マイケル・キートン) ノミネート
2014年度アカデミー助演男優賞(エドワード・ノートン) ノミネート
2014年度アカデミー助演女優賞(エマ・ストーン) ノミネート
2014年度アカデミー監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ) 受賞
2014年度アカデミーオリジナル脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度アカデミー撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度アカデミー音響編集賞 ノミネート
2014年度アカデミー音響調整賞 ノミネート
2014年度全米映画監督組合賞監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ) 受賞
2014年度イギリス・アカデミー賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ロサンゼルス映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度ボストン映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ボストン映画批評家協会賞助演女優賞(エマ・ストーン) 受賞
2014年度ボストン映画批評家協会賞脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度ボストン映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度シカゴ映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度シカゴ映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度ラスベガス映画批評家協会賞作品賞 受賞
2014年度ラスベガス映画批評家協会賞監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ) 受賞
2014年度ラスベガス映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ラスベガス映画批評家協会賞脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度ラスベガス映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度ラスベガス映画批評家協会賞作曲賞(アントニオ・サンチェス) 受賞
2014年度ワシントンDC映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ワシントンDC映画批評家協会賞オリジナル脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度ワシントンDC映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度ワシントンDC映画批評家協会賞編集賞(ダグラス・クライズ、スティーブン・ミリオン) 受賞
2014年度サンフランシスコ映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度サンフランシスコ映画批評家協会賞助演男優賞(エドワード・ノートン) 受賞
2014年度サンフランシスコ映画批評家協会賞オリジナル脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度カンザス・シティ映画批評家協会賞作品賞 受賞
2014年度カンザス・シティ映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度カンザス・シティ映画批評家協会賞助演男優賞(エドワード・ノートン) 受賞
2014年度カンザス・シティ映画批評家協会賞オリジナル脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度ダラス・フォートワース映画批評家協会賞作品賞 受賞
2014年度ダラス・フォートワース映画批評家協会賞監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ) 受賞
2014年度ダラス・フォートワース映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ダラス・フォートワース映画批評家協会賞脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度ダラス・フォートワース映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度デトロイト映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度セントルイス映画批評家協会賞監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ) 受賞
2014年度セントルイス映画批評家協会賞オリジナル脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度セントルイス映画批評家協会賞撮影賞(エマニュアル・ルベッキ) 受賞
2014年度セントルイス映画批評家協会賞作曲賞(アントニオ・サンチェス) 受賞
2014年度フェニックス映画批評家協会賞作品賞 受賞
2014年度フェニックス映画批評家主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度フェニックス映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度フェニックス映画批評家協会賞編集賞(ダグラス・クライズ、スティーブン・ミリオン) 受賞
2014年度フェニックス映画批評家協会賞作曲賞(アントニオ・サンチェス) 受賞
2014年度オースティン映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度オースティン映画批評家協会賞作曲賞(アントニオ・サンチェス) 受賞
2014年度ユタ映画批評家協会賞作品賞 受賞
2014年度ユタ映画批評家協会賞監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ) 受賞
2014年度ユタ映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ユタ映画批評家協会賞オリジナル脚本(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度フロリダ映画批評家協会賞作品賞 受賞
2014年度フロリダ映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度サウス・イースタン映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度サウス・イースタン映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度ノース・キャロライナ映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ノース・キャロライナ映画批評家協会賞助演男優賞(エドワード・ノートン) 受賞
2014年度オクラホマ映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度オクラホマ映画批評家協会賞助演男優賞(エドワード・ノートン) 受賞
2014年度アイオワ映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度アイオワ映画批評家協会賞作曲賞(アントニオ・サンチェス) 受賞
2014年度ジョージア映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度ヒューストン映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度デンバー映画批評家協会賞オリジナル脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度デンバー映画批評家協会賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞
2014年度デンバー映画批評家協会賞作曲賞(アントニオ・サンチェス) 受賞
2014年度バンクーバー映画批評家協会賞監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ) 受賞
2014年度ロンドン映画批評家協会賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ゴールデン・グローブ賞主演男優賞<ミュージカル・コメディ部門>(マイケル・キートン) 受賞
2014年度ゴールデングローブ賞脚本賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr、アルマンド・ボー) 受賞
2014年度インディペンデント・スピリット賞作品賞 受賞
2014年度インディペンデント・スピリット賞主演男優賞(マイケル・キートン) 受賞
2014年度インディペンデント・スピリット賞撮影賞(エマニュエル・ルベッキ) 受賞