2023年8月27日（日）

イースタンリーグ公式戦

北海道日本ハムファイターズ ｖｓ 千葉ロッテマリーンズ

＜エスコンフィールド北海道＞

【勝】 柿木　４勝１敗３Ｓ　【負】　唐川　２勝５敗２Ｓ

【本塁打】 今川３号（Ｆ），アルカンタラ７号（Ｆ)

（審判）　球審：野村，一塁：笹，三塁：鈴木

凄まじい猛暑の北海道。特に今年はお盆過ぎてからの方が、キツかった・・・。
札幌は勿論のこと、気温が上がりにくいはずの函館でも猛暑日を記録したり、何度も熱帯夜があったり・・・。
しかも、台風も接近したりして、湿度も異様に高い。北海道はクーラーの環境がないから、余計にキツい・・・。

で、今年、開場したエスコンフィールド北海道でも、せっかくだから鎌ヶ谷ファイターズの試合をやりましょう、
ということで今年の鎌ヶ谷ファイターズの北海道遠征は、旭川スタルヒン球場とエスコンフィールド北海道の２連戦。
どうやらこの日の翌日には、栗山町民球場で北海道の社会人野球や大学野球の選抜チームとの交流戦もあるそう。

何人かは本来１軍にいなきゃいけないような選手もいたりして、１軍が１３連敗もしてしまい、
今年もＢクラス濃厚な雰囲気ではありますので、気分を変えてファームの試合を見に行って来ました。

すっかり試合がない日も観光客が多く来場しているエスコンフィールド北海道ですが、
さすがに２軍とは言え、試合があるともなれば、球場内にいる人も桁違いに多い。入場ゲートの混雑はないけど、
フードは結構並んでいるし、いざ試合が始まれば分かりましたが、想像していたよりも席のチケットも売れたようだ。

まぁ、イースタン・リーグの試合なんで、２軍仕様の演出なのかと思いきや、
いざ試合の時間が近づくと、ほぼ１軍の試合と同じような球場演出で、ロッテの選手もやりづらかったでしょうね（笑）。

鎌ヶ谷からカビーもＤＪチャスも、いつもの北海道遠征と同様について来たので、
恒例のカラーボール（プレゼント）をスタンドにテニスラケットで打つというファンサービスがあるのですが、
エスコンフィールド北海道は防球ネットが遥か高いところまで張っているので、スタンドに全く届かない（苦笑）。

まぁ・・・初めてのイースタン・リーグの試合だったので、いろいろと次は考えるでしょうねぇ。
１軍の試合ではお馴染みになったキツネダンスも、ジンギスカンダンスもあったし、ファイターズ賛歌も流れたので、
今まで田舎の地方球場で鎌ヶ谷ファイターズの試合を観てきたのと、さすがにワケが違いますね。サービス満点です。

試合は・・・というと、珍しく(?)鎌ヶ谷ファイターズの完封勝利。全く危なげがなかったです。

この日の先発は鎌ヶ谷ファイターズが生田目、千葉ロッテが唐川。唐川はもうベテランですよね。
生田目は今年も６月下旬は１軍にいましたが、相変わらずなかなか１軍に定着できません。
結局、そこが生田目の課題ですね。高いパフォーマンスを如何に安定して出していくか、そして悪いときも
それなりに抑えて試合を壊さないということが、スゴく大事なことだと思います。これがクリアできれば、１軍ローテです。

当初からの予定通りだったのか４回しか投げませんでしたが、５奪三振で無失点だったので、
試合終了後のヒーローインタビューまで受けてましたけど、結果は良かったんじゃないですかね。
ただ、スゴく圧倒していたかと言われると、そうでもなかったので相手との相性もあったのではないかと思います。
ヒーローインタビューで本人も語っていましたけど、確かに球が全体的に高かったように見えたのが気になりました。

生田目も、社会人出身の５年目で１軍に定着した年は今までありませんから、
結構崖っぷちの立場だと思うので、頑張って欲しいなぁ。２０２１年にプロ初勝利して飛躍するかと期待したのですが、
去年は怪我したりして、どうも上手くいっていないですからね。せっかく良い背番号もらってるんで、頑張って欲しい。

一方、まさか唐川の先発を見れるとは思っていなかったのですが、
その唐川は球のキレはそこそこに見えましたが、今川・アルカンタラに一発を喰らってしまいました。
近年は中継ぎをやってましたが、今年は調子が悪いのか、どこか試行錯誤したマウンドなのかもしれませんね。

両軍、継投に入ってからは、ファイターズは育成落ちした柿木が三者連続三振にとったり、
危なげない継投でしたが、やっぱり宮西が登場したときは自分のなかで盛り上がったなぁ。２軍でも腐らずやってます。

それから、ロッテの３番手で投げたのが国吉というのも、また何とも豪華なリレーですね。
真っ直ぐは常時１５０ｋｍ／ｈを超えるのですが、いかんせんコントロールの悪さが全く改善されてない印象。
横浜ＤｅＮＡ時代はもっと飛躍が期待されていましたし、一時期クローザー候補でもあっただけに、
なんだか２軍でこうして燻っているのは、歯がゆいですね。ロッテに移籍した当初は、もっと１軍にいたんだけど・・・。

もう年間５０試合登板する体力がないとベンチが判断しているのか、よく分かりませんが、
７月下旬に登録抹消されてから、まだ１軍昇格の声がかからないのが悔しい。投げてる球は良さそうなんだけど・・・。
杉浦も１軍でピリッとしませんが、快調に投げてました。育成の斉藤 (伸) もスライダーなど曲がり球が良かったし。
最終回にマウンドに上がった井口も、立場的には結構苦しい立場でやはり崖っぷちだと思うのですが、
１軍経験者としての貫禄はあったかな。井口も序盤にファームに落とされてからは上げてもらえてないのでね・・・。

野手陣では、先日、鎌ヶ谷で２軍ではプロ入り初アーチを放ったという中島卓が、
結構鋭い打球のファウルを打っていたのはビックリした。７回のドン詰まりのタイムリーは足で稼いだ一打でしたがね。

あとはアルカンタラが調子は良さそう。今川はホームラン打って、地元ということもあって、
ヒーローインタビューに選ばれましたけど、ホームランの後の打席がダメでしたね。もっともっとアピールした方がいい。
あと、レフト線へのタイムリーを打った阪口も、もう一度１軍で見たい存在。高卒２年目、まだまだこれからです。

対するロッテでは、この日、ヒットは出ませんでしたが平沢は調子が良さそうですね。
なんかファームで燻っているのが勿体ない感じに見えましたが、不思議と１軍だと結果が続かないんですよねぇ。
仙台育英出身で毎年のように期待されていて、入団当時は大型ルーキーだっただけに、そろそろ結果を出したいところ。

それから、“アジャ”こと井上もファームにいたんですね。チョット、ビックリしてしまいました。
ファームで３割以上打ってるのに、１軍での出番が少ないというのは、やはり彼も立場的に苦しいのでしょうかね。。。

正直、「これは・・・！」というニューフェイスは今回は見当たらなかったのですが、
個人的には有薗には将来のスラッガー候補として期待しているので、最後の打席でセンターオーバーの２塁打は
嬉しかったですね。最後の最後に結果を出せて、本人もホッとしたことでしょう。ただ、それまでの打席は内容が良くない。
大きいのが打てるのは分かるけど、１軍でのチャンスをもらえるまでに、もっと確実性を上げないとダメですね。
阪口と同様、まだまだこれからの若手のホープですので、これから切磋琢磨して見違える姿になることを期待してます。

この日は試合中に大雨だったようで、試合が終わったら雨は上がっていたので、
おかげさまで全く濡れずに済みましたが、球場の演出も含めて２軍の試合でもこれだけやってくれるのであれば、
大満足ですね。チケット代も１軍より安いし。オマケにファイターズの応援団の方々、“稲葉ジャンプ”を含めて、
懐かしい１０年くらい前の応援歌を次々と演奏してくれていて、なんだか得した気分になりましたね。

機会があったら鎌ヶ谷に行ってみたいけど、来年の鎌ヶ谷ファイターズの北海道遠征も、
なんならエスコンフィールド北海道でもいい・・・と思ってしまったくらい、お得なチケットでしたね。