2016年8月13日(土)

イースタンリーグ公式戦

北海道日本ハムファイターズ vs 東京ヤクルトスワローズ

<富良野市民球場>

チーム 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回 10回 得点 安打
Sw
1×

【勝】 須永 2勝1敗2S 【負】 徳山 0勝2敗1S

(審判) 球審:長川,一塁:岩下,三塁:長井

       

何故か、今年から鎌ヶ谷ファイターズの北海道遠征は1回だけになってしまいました。。。

今回は思いっきり、お盆のド真ん中の週末に富良野と苫小牧という、
何とも微妙な連戦がスケジュールされており、最高気温が30℃を越える炎天下の中、
富良野市街からは約12kmほど離れた、富良野市山部地区にある、富良野市民球場での試合に行ってきました。

1軍が実質上の“野戦病院”化してしまっているせいか、
直前でも、本来、この北海道遠征に参加するはずだった近藤が急きょ、1軍登録されたがゆえに、
今回の鎌ヶ谷ファイターズの北海道遠征に参加できなかったり、遠征メンバーがかなり絞り込まれていました。

この日は2000人を越える観衆があったということで、
4箇所に臨時駐車場を作って誘導し、シャトルバスを出すなど市あげてのイベントって感じでしたね。

グラウンドはとってもキレイで、特に外野の芝生はこの日のために手入れしたのでしょうか、
とてもキレイに整備されており、まぁ2軍の試合を行うには丁度良い野球場なのでしょう。

この日は7月下旬から続いていたような、ジメっとした湿度が高く、高温な日ではなかったのですが、
それでも30℃を越え、日差しも強い一日で、グラウンドレヴェルでは風があったみたいですが、
観客席ではほぼ無風で、熱中症になることが強く懸念されていたせいか、しきりに注意のアナウンスが流れていました。

この日の先発は、鎌ヶ谷ファイターズは期待のルーキー、吉田。
細身の長身で、身長を生かして角度のついた真っ直ぐを投げ込むですが、そこまで球速は速いわけではなさそう。
一方、ヤクルトの先発はホークスから移籍して、すっかりヤクルトのカラーが定着した懐かしの新垣。

ファイターズは1軍でも新垣との対戦経験は豊富にありますが、すっかり変化球ピッチャーになっていますね。
以前は速い真っ直ぐと、落差の大きいフォークというイメージが強かったですが、この日はカーブやチェンジアップも
数多く混ぜていたようで、真っ直ぐが全盛期ほどの球速がでないせいか、すっかりスタイルチェンジした模様。

この日は良く言えば投手戦なのですが、悪く言えば貧打戦でした。
吉田も立ち上がりは良くなかったし、特に2回までは間合いがヤケに長く、投球のテンポがとにかく悪い。

決め球に欠けるのか、追い込んでからのピッチングに悩んでいる感じで、
結構、相手打者に粘られるシーンが目立ちました。おそらくフォークを持ち球にしていると思うのですが、
イースタンの打者がほとんどフォークに反応してなかったですからね。もう少し磨かないと、1軍では厳しいのでしょう。
でも、3回以降のピッチングを見る限りでは今後が楽しみですね。自分のペースを掴んでからは、そこそこ良かったです。

一方の新垣は変化球の比率が高いとは言え、どうも巧みな投球術という感じではなく、
ハッキリ言って、鎌ヶ谷ファイターズ打線はもっと点が取れましたね。そこまで出来が良いとは思えませんでした。

4回に岸里のライト線へのツーベースを足掛かりにチャンスを作り、
期待の大嶋のタイムリーで先制。続くチャンスは1死満塁まで押し込んだのですが、宇佐美が空振り三振、
太田がレフトフライで1点止まり。ここは新垣のコントロールが明らかに乱れていたので、もっと点が取れましたね。

その後は投手戦で、特にファイターズの吉田がナイスピッチング。
8回からは交代しましたが、4回からの4イニングはほぼ問題のない投球内容で、とっても良かったですね。

試合展開としては、8回から登板したファイターズ期待の石川直が失点して同点になります。
まぁ、これは先頭の代打、渡邉に長打を打たれたことが原因だったのですが、個人的には1アウト3塁から、
山崎のレフトへの犠牲フライで同点に追いつかれたのですが、レフト、岸里からの送球がもっと良ければ、
ホームでのクロスプレーのタイミング的には分からなかっただけに、悔いが残りますね。
(まぁ・・・今季、話題のコリジョン・ルールがあるから、あまり強くは言えませんがね・・・)

球場自体は両翼98m、センターは122mなので、広さとしては申し分のない広さ。
とは言え、打球がライナー性で岸里は送球しやすい体勢で捕球できたので、これはアウトにしたかった・・・。

今季から中継ぎで頑張っている石川直はまだ3年ぐらいはかかるかもしれないが、
初めて生で登板している様子を見ましたが、今後の活躍に期待していきたい若手。
甲子園未出場ながらもドラフト4巡目の指名で、複数球団から注目されていたという逸材であり、
おそらく球団も「これは化ける!」という確信があるのでしょう。この日見た感じでは、真っ直ぐが良いように見えました。

昨年は鎌ヶ谷ファイターズでも3回ほど先発で投げたりはしたみたいですが、
やはりショートイニングで力は発揮するタイプなのかな。真っ直ぐも力はあるけど、そこまで速いわけではないので、
おそらくファイターズの若手投手、全員が同じように課題を抱えているように、変化球を磨けば1軍が近いでしょう。

試合は終盤もつれ、9回も屋宜が無死満塁という絶体絶命のピンチを作りながらも、
自分で火消しをして、奇跡の無失点(笑)。屋宜、1軍でもそうなんだけど、結果オーライなピッチングから
早く卒業しないと、年齢も年齢なだけに危ないよなぁ・・・。まぁ、最後に投げた須永という、もっと“上”がいるけど(笑)。

試合は延長10回、鎌ヶ谷ファイターズのサヨナラ勝ち。
でも、これ、相手が勝たせてくれたようなもんです。なんせ太田の平凡なサードゴロが1塁への送球が高くなり、
ファーストの足がベースから離れ出塁。そこから送りバントで進塁し、最後は横尾のショートゴロ、これまた悪送球(笑)。
いくらファームとは言え、ヤクルトの守備がねぇ〜。最後のショートも送球のステップの時点で、なんか変だったし(笑)。

まぁ、少年野球の子供たちがいっぱい来てましたが、彼らの見本にならないプレーの連発で試合終了。
これではヤクルトの最後投げていた、徳山が可哀想です。彼も早く1軍に戻らなければならない存在なのですが・・・。

横尾もこの日は、最後のショートゴロが相手のエラーを誘いましたが、
それまでの打席内容が酷く、縦の変化球に悉く空振りして3三振でしたから、まだまだですね。
この翌日の苫小牧の試合ではホームランを打っていたようですが、もっとミート力を上げて欲しいです。
彼はそこまで長く猶予を与えられないと思うし、小谷野のようになるか、金子 洋平のようになるか、
おそらく3年後には、その瀬戸際に立たされると思うので、それまでに1軍で答えを出せるようにしたいですね。

今年は1回だけの鎌ヶ谷ファイターズの北海道遠征。
おそらく遠征費の問題もあるのでしょうが、できれば攻撃面ではもっと作戦を立ててやって欲しいですね。
選手の個々の能力、適性もありますが、この日の試合はただただ打つだけという内容が、あまりに寂しいです。
東京ヤクルトスワローズ
打撃成績 打率 打数 得点 安打 打点 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回 10回
1 藤井 .274 4 0 1 0 0 0 1 0 0 左飛 一ゴロ 左飛 投犠打 左安
2 山崎 .245 3 0 2 1 1 0 1 0 0 遊安 左安 空三振 左犠飛 捕犠打
3 森岡 .262 3 0 1 0 0 1 0 0 0 左安 一ゴ併 四球 遊飛
山川 .094 1 0 0 0 1 0 0 0 0 空三振
4 ジェフン .327 5 0 1 0 1 0 0 0 0 空三振 中飛 右飛 右安 三ゴロ
5 武内 .229 4 0 1 0 1 0 0 0 0 空三振 左飛 三飛 右安
走指 川上 .198 0 0 0 0 0 0 0 1 0
6 松井淳 .255 2 0 0 0 0 2 0 0 0 遊ゴ失 投ゴロ 四球 四球
7 廣岡 .216 4 0 0 0 1 0 0 0 1 遊飛 三直 三ゴロ 空三振
8 奥村 .192 4 0 0 0 1 0 0 0 1 三ゴロ 投ゴロ 三ゴ併 空三振
9 星野 .183 1 0 0 0 0 1 0 0 0 四球 二飛
打二 渡邉 .243 2 1 1 0 0 0 0 0 0 左翼2 一ゴロ
投手成績 防御率 イニング数 打者数 投球数 被安打 被本塁打 奪三振 与四死球 失点 自責点
新垣 4.61 5 21 80 5 0 6 1 1 1
風張 3.45 2 7 23 1 0 2 0 0 0
久古 1.59 2 6 25 0 0 2 0 0 0
徳山 4.28 0 2/3 5 17 0 0 0 1 1 0
北海道日本ハムファイターズ
打撃成績 打率 打数 得点 安打 打点 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回 10回
1 渡邉 .273 4 0 1 0 1 1 0 0 0 空三振 中飛 左安 右飛 四球
2 岸里 .250 5 1 1 0 0 0 0 0 0 左飛 右翼2 中飛 遊ゴロ 一ゴロ
3 横尾 .246 5 0 0 0 3 0 0 0 0 見三振 空三振 空三振 遊飛 遊ゴ失
4 大嶋 .316 4 0 1 1 0 0 0 0 0 二飛 中安 二ゴロ 遊ゴロ
5 石川慎 .243 4 0 1 0 2 0 0 0 0 投ゴロ 中安 空三振 空三振
6 高濱 .242 3 0 0 0 2 1 0 0 0 空三振 四球 左飛 空三振
7 宇佐美 .222 4 0 1 0 2 0 0 0 0 中安 空三振 空三振 三ゴロ
8 太田 .257 3 1 0 0 0 0 0 0 1 投犠打 左飛 一ゴロ 三ゴ失
9 清水 .271 3 0 1 0 0 0 0 0 0 左邪飛 左飛 中安 三犠打
投手成績 防御率 イニング数 打者数 投球数 被安打 被本塁打 奪三振 与四死球 失点 自責点
吉田 4.14 7 26 99 3 0 3 3 0 0
石川直 3.41 1 4 14 1 0 0 0 1 1
屋宜 5.58 1 6 23 2 0 2 1 0 0
須永 3.55 1 4 13 1 0 1 0 0 0