2015年6月14日(日)

イースタンリーグ公式戦

北海道日本ハムファイターズ vs 読売巨人ジャイアンツ

<釧路市民球場>

チーム 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回 得点 安打
G

【勝】 小山 2勝4敗 【負】 瀬川 1勝1敗1S 【S】 笠原 2勝1敗1S

(審判) 球審:長井,一塁:工藤,三塁:長川

       

鎌ヶ谷ファイターズの今季初の北海道遠征。
実は昨年も、えんがる球場とセットでこの釧路市民球場で試合が行われましたが、
日曜開催で5500人以上の観衆を集めた試合にも関わらず、最終回に7点を一気に取られて逆転負け。
釧路特有の霧に包まれた寒い日だったらしいのですが、性懲りもなく2年連続での開催となりました。

今回は別海町営球場とのセット開催でしたので、
今まではイースタン・リーグも含めて、釧路市民球場での試合が日本最東端のプロ野球開催でしたが、
今回はそれを更新して、前日の別海町営球場での試合が日本最東端の試合となりました。

釧路市民球場は2009年まで、北海道日本ハムファイターズ主催の1軍公式戦が開催されていましたが、
練習施設が軟弱であること、ナイター照明設備がないこと、天候不順でコンディション不良が多いこと、
霧が立ちこめる日が多く日照時間が短いことなどがネックで、2010年からは開催が見合わされています。

どうやら釧路市としては再誘致を行いたいようで、
2014年から改修工事を行っていて、本格的に1軍の試合を開催できる環境を整備するようなのですが、
釧路で2試合開催できるほどの集客があるかは疑問なので、結局は帯広との共同開催になると思うのですが、
選手やスタッフからは帯広への陸路の移動も不評だったそうなので、これでクリアできるかは疑問なのですが、
未だ昭和な空気を僅かに残している釧路市民球場は、2017年を目処に段階的に生まれ変わっていくようです。

釧路市民球場は、釧路郊外の住宅街付近にある総合公園内に1983年に完成しているのですが、
釧路の市街地から車で15分ぐらいの場所に位置しており、駐車場も付近のグラウンドを開放したりして、
臨機応変に対応してくれるので、なかなか手馴れた部分があるのは好印象でしたね。

両翼は97.6mという何故か中途半端な大きさなのですが、
中翼122mというのは、十分なスペックだし、収容観客数も18,000人は1軍の試合は十分に開催できる規模。

グラウンドも手入れがしっかり行き届いている感じで、芝生がとてもキレイ。
外野スタンド席はあまり広くないのですが、内野スタンド席はなかなか席数が多く、
スタンドもとてもキレイに管理されていて、築30年以上の野球場とは思えませんね。

ただ、何が昭和な空気を残しているかって、
それは2階の蕎麦やうどんを販売するコーナーでの行列と、手書きのスコアボードですね。
特にあの手書きのスコアボードは、この規模の野球場としてはほとんど残っていないので、とても貴重。
残念ながら、今回の改修工事でスコアボードもLED化されるそうなので、そう遠からじと引退してしまいます。

試合の方はと言うと、鎌ヶ谷ファイターズの完敗(笑)。

と言うか、おりしも同じ週の火水木で1軍の巨人軍が札幌ドームで、
セパ交流戦の3連戦を闘っていましたが、このときのスタメン布陣よりも、この釧路での2軍の布陣の方が
ずっと1軍っぽいという感じで、なんだか凄〜く贅沢な2軍という印象を受けましたね。

鎌ヶ谷ファイターズの先発は何故か乾。
今季、田中 幸雄監督の方針なのか、一体その真意はよく分からないのですが、
今季は先発型の投手も鎌ヶ谷に数多くいるにも関わらず、この日のように中継ぎ投手だけで、
1人2〜3イニング投げさせて、継投していく投手起用を何日かやっていて、当初からこうする予定だったのでしょう。

乾はそこまで悪いようには見えなかったのですが、やはり何か物足りない。
どうしても「2軍だったから、こうして抑えることができる」というタイプの投手に見えて仕方がない。

同じ先発で言えば、やはり巨人の小山が素晴らしかった。
試合前の遠投から見ていましたが、しっかり練習している感じで、風格が漂っていましたね。
真っすぐはおそらく150km/h近いボールを主体として、変化球も低めに集まっていました。

初回こそ、鵜久森に低めの変化球を上手く拾われて、1点取られましたが、
それ以降、5回まではほぼ完璧と言っていいピッチングで、鎌ヶ谷ファイターズも太刀打ちできない様子。

6回は1軍での経験を活かしたのか、渡邉が貫禄を見せつけるかのように、
ジャストミートして、左中間を真っ二つに破るタイムリーを放ちましたが、
あそこで追加点を許さなかったのは、さすがに小山の経験値の高さなんでしょうね。

後続の公文、久保、笠原と2軍にしては贅沢なリレーですが、突け入る隙は無かったですね。
笠原は相変わらず真っ直ぐが力強く、速いですわ。早く1軍に上がって欲しいですね。

鎌ヶ谷ファイターズの投手陣としては、マズい守備に足を引っ張られましたが、
そこまで目立った存在はいませんでしたが、唯一、金平だけは結構、良かったかな。
道産子ルーキーで期待されている瀬川も投げてましたが、まだ課題を抱えたままという印象でした。
あと、故障明けの森内も久しぶりに見ましたが、思った以上に球はキテいたように見えましたね。

いつもは霧の街として知られている釧路で、
6月中旬ということで、かなりの寒さを勝手に予想していたのですが、
試合開始前から、まさかまさかのカンカン照りで、体感気温は予想以上に高かったですね。
どうやら気温は20℃は超えていなかったようなのですが、凄まじい太陽の日差しでまさかの日焼けしました(笑)。

上空での風が強かったのか、5回にレフトの佐藤賢が平凡なレフトフライを
グラブの土手に当てて落球してましたが、こういうエラーをしてるうちは、1軍ではキビしいよなぁ・・・。
(佐藤賢は去年も、えんがる球場で同じようなエラーしてましたしね・・・)
読売巨人ジャイアンツ
打撃成績 打率 打数 得点 安打 打点 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 橋本 .237 5 0 1 0 0 0 0 0 0 中飛 一ゴロ 右安 一直失 中飛
2 松本哲 .130 4 0 0 0 2 0 1 0 0 空三振 空三振 投犠失 左飛失 中飛
3 中井 .267 4 0 1 1 0 0 0 0 0 中飛 中安 左犠飛 遊ゴロ 三飛
4 和田恋 .227 4 0 1 0 3 0 0 0 0 空三振 左安 空三振 空三振
5 隠善 .310 4 1 1 0 0 0 0 0 0 中安 投ゴロ 投直 投ゴロ
6 横川 .309 4 0 0 0 1 0 0 0 0 右飛 空三振 二ゴロ 二ゴロ
7 小林 .213 4 1 2 0 0 0 0 0 0 左安 捕邪飛 右安 遊ゴロ
8 大累 .230 3 1 1 1 0 1 0 0 1 右安 三ゴロ 四球 捕邪飛
9 川相 .130 3 2 1 0 1 1 0 0 0 空三振 死球 右安 一直
投手成績 防御率 イニング数 打者数 投球数 被安打 被本塁打 奪三振 与四死球 失点 自責点
小山 2.93 6 22 94 3 0 1 2 2 2
公文 1.50 1 3 13 0 0 0 0 0 0
久保 2.65 1 3 18 0 0 1 0 0 0
笠原 1.23 1 3 10 0 0 0 0 0 0
北海道日本ハムファイターズ
打撃成績 打率 打数 得点 安打 打点 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 岸里 .212 2 2 1 0 0 2 0 0 0 四球 中安 四球 投ゴロ
2 渡邉 .287 3 0 1 1 0 0 1 0 0 投犠打 遊ゴロ 左中2 三ゴロ
3 松本 .316 4 0 0 0 1 0 0 0 0 空三振 左飛 左飛 三飛
4 鵜久森 .298 4 0 1 1 0 0 0 0 0 左安 遊ゴロ 右飛 一邪飛
5 佐藤賢 .253 3 0 0 0 0 0 0 0 1 二ゴロ 右飛 二ゴ失
6 高濱 .232 3 0 0 0 0 0 0 0 0 右飛 二飛 遊ゴ併
7 大嶋 .188 2 0 0 0 0 0 0 0 1 遊飛 中飛
打一 森本 .216 1 0 0 0 0 0 0 0 0 一ゴロ
8 太田 .249 3 0 0 0 0 0 0 0 0 二ゴロ 一ゴロ 二ゴロ
9 清水 .197 2 0 0 0 0 0 0 0 0 中飛 遊ゴロ
打捕 佐藤正 .197 1 0 0 0 1 0 0 0 0 空三振
投手成績 防御率 イニング数 打者数 投球数 被安打 被本塁打 奪三振 与四死球 失点 自責点
5.47 3 11 39 3 0 4 0 1 1
河野 12.89 1 5 21 2 0 1 0 0 0
瀬川 4.11 1 6 21 1 0 1 1 1 0
藤岡 5.40 1 8 27 2 0 0 1 3 0
金平 3.43 1 3 11 0 0 1 0 0 0
森内 1.13 1 3 9 0 0 0 0 0 0
屋宜 0.00 1 3 7 0 0 0 0 0 0