2013年9月24日 (火)

パシフィックリーグ公式戦21回戦

北海道日本ハムファイターズ vs 千葉ロッテマリーンズ

<札幌ドーム>

チーム 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回 得点 安打
10

【勝】 藤岡 6勝8敗 【負】 武田勝 8勝7敗 【S】 益田 2勝5敗33S

【本塁打】 今江 9号(M)

(審判) 球審:森,1塁:福家,2塁:西本,3塁:山路

          

まぁ行きたいとは思ってたけど、なかなか札幌ドームに行く気にはなれなかった今季。

シーズン開幕から、内野はエラーざんまいで、先発投手は軒並み試合を作れず、
交流戦あたりからやっと落ち着いたかなぁと思いきや、オールスターを挟んで再び大型連敗。
何度も同じような負けを繰り返して、まったく上昇する兆候が見られず、あえなくここにきて最下位転落。

一気に目標を見失って、消化試合のムードが強くなっていますが、
いくらなんでも、ここ数試合の内容は来季にもつながる試合になっておらず、酷すぎる(笑)。

でもまぁ・・・消化試合になって、ドームの観客も少ないだろうと予想して(笑)、
思い切って行ってみたけど、やっぱりここ数試合の不甲斐なさもあってか、今季最少の観客数。
試合が始まる直前までは、ライトスタンドに大挙して押し寄せたロッテファンの数の方が明らかに多い(笑)。
(試合が始まってから、日ハムファンの応援団も一気に増えたけど・・・)

どうやら、この試合は今季最少の1万4000人強だったらしく、
今季最少の観客数を大きく更新してしまう惨状ぶりで、おそらくこれでは営業サイドも頭が痛いだろう。

但し、ロッテファンは相変わらず凄い(笑)。
札幌でやるときも、ビジターの応援団は凄い迫力で、黒いレプリカユニフォームを着込んで、
ライトスタンド最前列から最上段まで埋め尽くし、地声でのド太い声で凄まじい声援を送りますが、
あんな応援を札幌来てまでもやって行くってのは、少なくともパリーグでロッテぐらいだろう。

で、試合はいうと、二桁勝利の可能性を残した武田勝が今季最多の130球完投の熱投。
しかし、打線が相変わらずの拙攻の連続で、武田勝の熱投も虚しく、完投負けとなってしまいました。

初回、せっかく陽のヒットと杉谷の四球で無死一、二塁として、西川もキッチリ送りバントを決め、
四番アブレイユの浅いセンターフライでも、三塁走者の陽がタッチアップして生還し先制しますが、
打線はその後、立ち上がり不安定な藤岡からランナーをためるものの、2回の一死一、二塁のチャンスも
6回の二死満塁のチャンスも無得点に終わり、7回の一死二、三塁のチャンスは内野ゴロの1点のみ、
8回の無死二塁のチャンスを作っても、やはり内野ゴロの1点のみという拙攻の繰り返し。

武田勝もよく頑張りましたが、正直言って、そこまで内容は良くなかったと思います。
ストライクは先行していたようですが、入り球が甘く、特に今江にカモにされてしまったかのように、
この試合でもやはりいとも簡単に打たれてしまったようで、チョット内容的には寂しい。

やはり8イニング投げて被安打10ですから、少し簡単にランナーを出し過ぎましたかね。
特に8回はいきなり3連打を喰らって、結果的にこの1失点が致命傷となってしまいましたからねぇ。
おそらくもっと緊迫した精神状態で、CS出場を賭けて闘っていれば、ここまで引っ張ることはなかったでしょう。

しかし、見るからにスタミナ切れするかのように投げていましたが、武田勝はホントによく頑張りました。

それにしても、この試合でいきなりベテランを多く起用した理由がよく分からない。
前述したように、チームの現状から考えれば、もっと若手に課題を科して来季以降の戦いを見据えて、
試合を考えるべきだと思うのですが、この試合ではいきなり稲葉と金子誠、飯山がスタメンという布陣。
何故、今頃になって、特に今季、結果を残せているわけでもない、この3人をスタメンにしたのか、よく分かりません。

日ハムの打線は、ここ数試合の不振を象徴するかのように、
今季、完全にカモにしていたはずの藤岡を攻めきれず、ズルズルと6回途中まで投げさせてしまいましたね。
ハッキリ言って、打線の状態が良ければ、この日の藤岡の出来ならば序盤でノックアウトできたと思います。

ポイントは2回、二死一、二塁で迎えた陽の打席。
ここで藤岡は明らかに苦しい場面だったと思うのですが、見逃し三振で粘られてしまいましたね。

強いて言えば、その後にも6回に一死一塁で迎えた小谷野の打席もつなぎで欲しかったなぁ。
小谷野は去年から、藤岡に相性が良いはずなので、あそこで三振に終わってしまったのが痛い。

この日、一番、打線で良かったのは大野かな。
凡打の内容を見ても、明らかに他の打者とは違う感じで、とても内容は良かったと思います。
特にタイミングが上手くとれているようで、全ての打席で彼はプルヒッターとしての特長を活かして、
思いっきり引っ張って、レフト方向へ強い打球を打てるようになっていたのが印象的ですね。

それにしても、ロッテの選手はほとんど足が速いのに感心させられる。
走塁が抜け目なく、5回の里崎がレフトへ犠牲フライ打った場面で、一塁走者の細谷がしっかりと二塁へ
タッチアップして進塁するという抜け目の無さに感心しましたね。結果的にあれは大きなプレッシャーになりました。

こういう野球に対する姿勢は、今の日ハムの若手選手はホントに見習うべきだと思った。

やっぱり、ああいうプレーがないと来季につながる試合とも言い難いと思うんですよね。
チャレンジ精神が感じられないし、若い選手自身が「自分で試合を動かそう」とする気持ちが見えないといけません。
座っていた席の近くでも、どことなく重たい空気が漂っていたのですが、結局、収穫が無い試合を繰り返すからで、
やはりベンチワークもそうだし、選手自身も残り試合の位置づけを、今一度、再認識する必要があると思いますね。

そういう意味では杉谷の打撃が残念だった。
スイッチヒッターとしてまだ頑張っているのですが、左打席が課題なのは知っていましたが、
期待される右打席に入った5回にしても、中途半端な打撃でピッチャーゴロの併殺打はいただけない。
それまで藤岡が杉谷には投げづらそうにしていたし、どんな結果であれ、しっかり振ってこないと。

とまぁ・・・来季を不安にさせる試合で、なんだか長い低迷を予感させる試合でした。
千葉ロッテマリーンズ
打撃成績
打率
打数
得点
安打
打点
三振
四死球
犠打
盗塁
失策
1回
2回
3回
4回
5回
6回
7回
8回
9回
1
根元
.269
4
0
1
0
0
1
0
0
0
中飛
遊安
四球
二ゴロ
投ゴロ
2
岡田
.258
1
0
0
0
0
0
1
0
0
二ゴロ
投犠打
サブロー
.244
1
0
1
1
0
0
0
0
0
左翼2
走中
荻野貴
.279
1
1
1
0
0
0
0
1
0
中安
3
井口
.292
3
0
1
0
0
0
0
0
0
三ゴロ
右飛
遊ゴロ
右安
4
今江
.317
3
1
2
2
0
1
0
0
0
二ゴロ
四球
左本
中安
5
角中
.290
3
0
2
0
1
0
0
0
1
右安
見三振
中安
走中
伊志嶺
.215
0
0
0
0
0
0
1
0
0
一犠打
6
G.G.佐藤
.261
4
0
0
0
1
0
0
0
0
空三振
左飛
遊ゴ併
二飛
7
鈴木
.272
4
1
1
0
1
0
0
0
0
中飛
右翼2
空三振
中飛
8
細谷
.213
4
1
1
0
0
0
0
0
0
中飛
左安
捕邪飛
二飛
9
里崎
.263
3
0
0
1
0
0
0
0
0
中飛
左犠飛
遊ゴロ
二ゴロ
投手成績
防御率
イニング数
打者数
投球数
被安打
被本塁打
奪三振
与四死球
失点
自責点
藤岡
3.87
5 2/3
24
85
5
0
3
3
1
1
上野
2.73
0 2/3
5
16
2
0
0
1
1
1
服部
3.46
0 1/3
1
5
1
0
0
0
0
0
1.33
1 1/3
5
11
1
0
0
0
1
1
益田
2.78
1
3
13
0
0
1
0
0
0
北海道日本ハムファイターズ
打撃成績
打率
打数
得点
安打
打点
三振
四死球
犠打
盗塁
失策
1回
2回
3回
4回
5回
6回
7回
8回
9回
1
.284
5
1
3
0
1
0
0
0
0
中安
見三振
中安
左安
投直
2
杉谷
.162
2
0
0
0
0
2
1
0
0
四球
四球
投ゴ併
捕犠打
三邪飛
3
西川
.274
3
0
0
1
0
0
1
0
0
一犠打
一ゴロ
左飛
一ゴロ
4
アブレイユ
.280
3
0
1
1
0
0
0
0
0
中犠飛
捕邪飛
中安
二ゴロ
5
小谷野
.276
4
1
1
0
1
0
0
0
0
右邪飛
投ゴロ
空三振
右中2
6
稲葉
.204
4
0
1
0
0
0
0
0
0
遊ゴロ
二ゴロ
左安
二ゴロ
7
大野
.251
3
0
1
1
0
1
0
0
0
左翼2
三直
四球
三ゴロ
8
金子
.204
1
0
0
0
1
1
0
0
0
四球
空三振
鶴岡
.300
1
0
0
0
0
0
0
0
0
中飛
中島卓
.251
1
0
0
0
0
0
0
0
0
遊ゴロ
9
飯山
.154
3
1
1
0
0
0
0
0
0
中飛
遊ゴロ
左安
佐藤
.240
1
0
0
0
1
0
0
0
0
空三振
投手成績
防御率
イニング数
打者数
投球数
被安打
被本塁打
奪三振
与四死球
失点
自責点
武田勝
3.91
9
37
130
10
1
3
2
4
4