2013年8月24日（土）

イースタンリーグ公式戦

北海道日本ハムファイターズ　vs　横浜DeNAベイスターズ

＜黒松内町営球場＞

【勝】　上沢　２勝７敗　　【負】　伊藤　７勝３敗

【本塁打】　小池３号（ＤｅＮＡ）

（審判）　球審：大和，１塁：工藤，３塁：村山

今季２度目の鎌ヶ谷ファイターズの北海道遠征は、今度は黒松内。

調べたら、どうやら鎌ヶ谷ファイターズが黒松内に来るのは２回目らしい。
まぁ球場の規模としては、２軍の試合であれば手頃なところかもしれませんね。

相変わらず酷く勝率が低い鎌ヶ谷ファイターズではありますが、
今回はかつて１軍監督まで務めたのに、昨季から２軍監督に就任した山下 大輔率いる横浜ＤｅＮＡのファーム。
そりゃ、ある意味で愛されるキャラクターの“大ちゃん”のチームですから、観ない手はありません。

試合開始前、約１時間前にやや強めに雨が降った時間が５分ほどありましたが、
特に中止になる気配もなく、水はけの良いグラウンドのおかげでアッサリ試合は開始になりましたが、
それにしても凄いところに球場が位置していて、ローカル色全開ぶりに驚かされましたねぇ（笑）。

黒松内町市街の高台にあるのですが、道道に近接していて、
丁度、１塁側からライト方向にかけて、道道が沿うように通っている関係もあり、
道路沿いの看板には「打球が飛んでくる可能性があるので、注意して走行してください」の注意書きが（笑）。

滝川と同様に駐車場はアッサリ満車だったのですが、
黒松内はしっかり受け入れ態勢が整っていて、球場から離れた学校の駐車場に停めるよう、
誘導されるのですが、すぐにシャトルバスが来るようになっていて、球場のチケット売り場まで連れてってくれる。

しかも、バスを降りたら、目の前で横浜ＤｅＮＡの森本 稀哲がファンにサインする大サービス（笑）。

おそらく球場には、まともなロッカールームが無いのでしょう、
球場の外にテントを張ってロッカールーム代わりにしているので、選手やコーチが球場の外周を
普通に歩いていて、鎌ヶ谷ファイターズも西監督がサインしていたり、杉谷が「今日は絶対勝つぞォ！」と
歩きながらファンに言っていたり、とにかく観客との距離が近くて、おそろしくアットホーム。

黒松内町営球場の中翼は１２０ｍで、両翼は９１ｍなので、ハッキリ言って狭い。
先月、見に行った滝川市営球場より狭く、一応、ナイター照明は付いているけど、
見るからに軟弱な設備で、とてもプロの試合で使えるレヴェルではないように思う。
（でも、この球場はファイターズ北海道移転前にも、既に巨人のファームが遠征試合したりしてたんですね・・・）

今回、ビックリしたのはスコアボード。
ＬＥＤ式のスコアボードなのは立派ですが、出場選手の名前を表示する機能は無く、
打順は守備位置の番号が入るだけで、レフトとライトスタンドにそれぞれ現在の出場選手を
手書きの看板を用意して表示するという、なんともアナログな表示で、時代を感じさせる措置で笑える。

で、試合はというと、なんと奇跡的に鎌ヶ谷ファイターズの勝利（笑）。

先月滝川で見たときと同様に、この日も鎌ヶ谷ファイターズ期待の星、上沢が先発でしたが、
前回見た時よりは、球に力があって良かった。しかし、やたらと球数が多く、この辺は今後の課題かな。
何度もピンチがあったわけでもなく、与えた四死球も１つしかないのに、７回で１１７球は多すぎる。
これでは完投ができないし、各打者にやたらと粘られるのを見るに、チョット決め球に欠けるのかな。

２回に小池にレフトポールに場外ホームランを浴びましたが、打球がポールの遥か上を通過し、
正直言って、球場スペックが小さ過ぎて、ホームランなのかファウルなのか、よく分からない（笑）。
３塁塁審の村山さんも、ニヤニヤしながら手をグルグル回してたので、おそらくよく分からないのだろう（笑）。
でも、誰もそれは文句言わないし、あれだけ飛ばされたのだから、ある意味で上沢も文句はないだろう。

攻撃面では４回は四球で出塁した、村田が２塁へスティールして、
捕手の悪送球で一気に３塁を陥れた後、ワイルドピッチで１点取るという、機動力だけで１点ゲット。

６回は３連打で一気に４点取るなど、珍しく打線がつながってました。
中でも、打率１割代で、前回、滝川で見たときもイマイチだなぁと感じた森本がタイムリー打ったのは嬉しかった。
この中で、杉谷がデッドボールを受けたのですが、このプレーでは杉谷に当たったか微妙な感じで、
ボールが大きくバックネットまで飛んだので、走者が進塁したのですが、横浜ＤｅＮＡのアピールによって、
杉谷のデッドボールが認められ、走者が戻され、一旦のジャッジが覆るという珍しいプレーもありました。

球審の大和さんも、調べたら、つい最近、１軍の試合に初出場したらしいのですが、
ストライク＆ボールコールも客席にハッキリと聞こえる大きな声でハツラツとしていましたが、
このプレーでも、大ちゃんの抗議にも負けずに冷静に対応できていたと思いますね。

あぁ、そうそう。
たまたま座った場所が横浜ブルペンのすぐ傍だったので、
横浜ブルペンで何をやっているのか、まる見えだったのですが、加賀のピッチング練習を見れたのは良かったなぁ。

その中でも、佐藤 祥万がいて、
近くに来た日ハムのレプリカユニフォーム着た２歳ぐらいの男の子にボールをプレゼントして、
更にサインしてあげて握手してあげるなんて、スゲー良いシーンが見れたのも良かったですね。

あと、個人的に応援したくなったのは、ＤｅＮＡ４番手のトラヴィス。
ブルペンで投球練習しているときから、コントロールがイマイチで何度も暴投してましたが、
とても礼儀正しく取り組んでいるようで、育成選手の背番号を付けているだけに、これから頑張って欲しい。
（ってか．．．調べたら、高卒１年目オフでいきなり自由契約にされて、育成契約とは厳しいなぁ・・・）

この日、投げた投手陣の中ではＤｅＮＡ３番手の北方。
とても防御率が９点台の投手とは思えず、強い球をガンガン投げ込んできており、圧巻の三者連続三振でした。

ハム打線は、見事にプロの壁に当たっている、森本の２安打が嬉しかったけど、
同時に鵜久森の中身のない凡退を繰り返している印象で、今のままでは１軍は厳しいだろう。。。